こんにちは。靴下ねねこです。
今回もFXに関する書籍の感想です。こちらは、1分足のスキャルピングトレードで有名なぶせな氏がデイトレード向けとした書籍です。移動平均線でトレンドをつかみ、数時間から数十時間で利益を狙う投資法ですが、相場の見極め方、環境認識からラインの引き方など、とても重要な内容が盛りだくさんの一冊です。
価格:1,728円 |
内容紹介
ベストセラー『1分足スキャルピング』の著者が教える、「ストレスフリーで億を引き寄せる」投資の極意!
10年間負けなし、平均年間利益163%を達成している著者が、常勝トレーダーになるための「デイトレード手法」を教えます。
その手法とは、15分足をメインに使用して、相場の流れ全体をつかみながら数時間~数十時間で数十~100pips以上の利益幅をダイナミックに、そして確実に取っていくものです。
著者は、かつてスキャルピングに絞ってトレードをしていましたが、専業トレーダーになって5年ほど経過した頃、1日中相場に張りついている生活から脱却したいと感じはじめました。
そこで「安定した利益の確保」が必要と考え、独自のスキャルピング手法をデイトレードに応用したところ、1分足よりも落ち着いて相場分析ができ、すぐに結果を出すことに成功しました。
前作で基本を押さえた読者にはステップアップ版として、初心者には相場の王道であるデイトレードの基本書として有用。個人投資家必携の1冊です。
移動平均線を利用したトレードですが、先日紹介した「ガチ速FX」と違い、エントリーサインとして使うものではなく、あくまでもトレンドを把握する内容です。書籍の中にもありますが、トレードに絶対というものはなく、勝てる方法がいくつもある中で、王道ともいえる内容がきちんと理屈を含めて紹介されています。
「最強のFX 15分足デイトレード」のポイント
①相場の変化に影響されない手法こそ安定する
勝ち続けることが難しい理由は、その手法が「特定の相場でしか通用しない」から
ビギナーズラックやある一定の時だけ勝つことができるのは、得意とする相場だっただけで、その得意の相場がいい調子でいつまでも継続しない。FXで退場となる場面ってこういう場面なのかもしれないと思った。 ただ、確かに得意とする相場をゆっくりと待つことができる程度に取引をする人にはそれでもいいと思う。
②トレンドを把握する3本の移動平均線
移動平均線の期間:25、75、200のEMA
3つの理由:3種類のトレンド3種類の相場の流れを見極める
3種類のトレンドは短期トレンド、中期トレンド、長期トレンド。3種類の相場の流れは上昇トレンド、下降トレンド、レンジ。これらを把握するためにシンプルにすることで迷わなくする。
この移動平均線3つが同じ向きに並ぶことを「パーフェクトオーダー」という。3つを移動平均線が同じ向きというのは、短期、中期、長期トレンドが同じ方向になっているので、トレンドフォローしていることになる。
③トレードをイメージする
イメージしたトレード以外はまぐれ
このイメージが重要になる。このパターンであれば、どの程度、勝ちにつながる、この展開になったら損切りをするがイメージできると、トレード中にあたふたすることがなくなる。これはストレスフリーなトレードにもつながると感じた。また、イメージしたトレード以外はまぐれと言うのは、長続きしない。トレードの軸を持つことが負けるトレードを防ぐことにつながる。
④知識を蓄えてアイデアを豊富にする
トレードの引き出しが多い人は勝ち続ける
トレードの引き出しは、「この相場だと次はどうなりやすい」を知ること、つまり勝ちパターンのイメージを持っていること。トレードの引き出しはトレードを実践し、結果を検証することで増えていく。
検証で経験値をあげるポイント
- 継続力や集中力をもつ
- 相場の理論や概念も考える
- なんのために、検証をしているかを自分なりに考える
- トレードノートを取る
⑤トレードルールを作る3つの手順
1.戦略を立てる
2.エントリーをする
3.決済する(利益確定もしくは損切り)
決済ポイントを考えているトレーダーは少ない。また、トレードをしたいために根拠なく、「このあと何となくあがりそう」という相場感だけでエントリーする人は勝ち続けることは難しい。
エントリーのために、値が動くポイントを自分で見つけられるようにする。トレンドが出始める・トレンドが反転する。この二つはテクニカルが機能しやすいため見つけやすい。
⑥エントリーは値が動き出すポイントで行う
トレンドが出始める箇所は順張り
パーフェクトオーダーはトレンドが出始めるサイン
ラインブレイクでエントリー
ひとつの項目でエントリーするのは、根拠が薄くなりがち。パーフェクトオーダーという移動平均線とレジスタンスライン、トレンドライン等のラインの2つの根拠があるとダマしも引っかかりにくくなり、勝率アップにつながる。要は環境認識が高くなっているということなんだと思う。
⑦トレンドの見分け方・流れ方
トレンドとレンジは200EMAでわかる
トレンドは、トレンド⇒レンジ⇒トレンドとなる。対局を掴むには200EMAを使う。
ローソク足が200EMAより上なら上昇相場/200EMAより下なら下降相場/200EMA付近ならレンジ相場。200EMAの傾きが上向きなら上昇トレンド/下向きなら下降トレンド/水平ならレンジ
トレンドの流れには押し目がある
上昇トレンドにも、下降トレンドにもトレンドの流れは、上昇する⇒押し目を付ける⇒上昇トレンドに戻る/下降する⇒押し目を付ける⇒下降トレンドに戻る。
トレンドはN波動を描く
1つのトレンドは上昇5波、下降3波となる
I、V、N、Sの4つ波動でS波動が重要
先ほどのトレンドの押し目はN波動となる。I波動は急騰、急落場面で登場する。V波動は急騰、急落の後に行ってこいしている場面。S波動は、それまでレジスタンスラインだったものがサポートラインに変わった場面。このS波動の見極めがエントリーにとても重要となる。
⑧イグジットポイントは値が止まるポイントを狙う
イグジットポイント
1.直近のもみ幅の2倍
2.値幅観測
3.ネックラインの到達
4.アウトラインの到達
直近もみ幅2倍とはレンジ相場からブレイクした際に、レンジ相場の幅の2倍動くというもの。ただし、トレンドが強い場合には3倍になって収束することもあるが、ポジションのホールド時間なども考慮して、一旦2倍で利確する方がいい。
4つの値幅観測
1.V計算
2.NT計算
3.N計算
4.E計算
4つともに共通していることは、N波動が基準となっていて、2倍の値幅ということ。V計算は、Nのひとつ目の山と押し目の谷の幅分が、Nのひとつ目の山から足された幅に終点がくるというもの。NT計算はNの起点から押し目の谷間での値幅が、押し目からの終点までの値幅となるというもの。N計算は、Nの起点からNの山までの値幅が、押し目の谷から終点まで値幅になるというもの。E計算は、Nの起点からNの山までの値幅が、Nの山から終点までの値幅になるというもの。
このV計算、NT計算、N計算、E計算は、V計算・NT計算⇒N計算⇒E計算となる。これはトレンドが強いほどE計算まで行って、N波動が完成となる。最後のE計算までいかないこともあるため、相場にあわせてイグジットポイント見ていく必要がある。
内容が盛りだくさんなので、次回に続きます。
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